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2007年03月31日

シュー退院

シューが退院しました。
輝時と同じような症状で、同じ治療、同じ薬。
若さの体力の勝利でした。



一時は悪性リンパ腫も疑われたのですが、細胞診と胸水の院内検査でも検査機関の病理検査の結果でも細胞に悪性は発見されず、細胞診では、壊死性リンパ腫の疑いもあったのですが、結局、化膿性胸膜炎でした。

しかし、本当に人間怖がりのシューは、病状回復とともに人間に対する恐怖も回復?
ちょっとした検査でも唸って、舌がみるみる真っ白に・・・
そんなシューなので、やはりうちの子とすることにしました。

今後、リンパが腫れるようであれば、壊死したリンパの摘出もしなければなりません。
今回、外傷も見受けられず、口内も取り立てて異常があるわけでもなく、胸水の病理診断でも悪性所見が観察されなかっただけでなく、標本上では細菌も発見されませんでした。

さやと血縁関係がある可能性が強いので(保護してから何度かFIPの検査もしてますが、FIPの疑いはありません)、やはり免疫力の弱い、虚弱体質なのかもしれません。
この先色々あるかもしれませんが、取り合えず数値的には全て正常値に戻りました。

心配してくださった皆様。ありがとうございました。
励ましのメールを下さった皆様、お返事もせず申し訳ありません。

難しい病状で、一時は余談を許さない状態(当初、血液の塗沫検査で総白血球数の割合、好中球分葉核36.3%、好中球桿状核50.8%)シューを誠心誠意治療してくださった病院の先生方とスタッフの皆さんに感謝です。

最近、自分のことも含めてしみじみ思います。
最善の治療。最新の医療。
それらを選択できる状態でいないといけないなぁと・・・


帰りは、あいにくの曇り空でしたが、暖かかったこともあり、シューと同じ病院で鍼治療を受けている凜(花見好き)もいたので、タクシーではなく、お花見しながら歩いて帰ってきました。
凜がいると病院でも道すがらでも、安心するシューちゃんでした。
家の中では、あまり接触はないのですが、やっぱり家族なんだなぁと。。。

花むしろを歩き、花いかだ気味の川面を散歩の夫婦?鴨

投稿者 aozora : 18:16 | コメント (2)

2007年03月29日

緊急募集(夏乃)

会社移転の話が本格化してきたので、現在会社に毎日来て、わたしだけのごはんを頼りにしている子達を保護することにしました。

サイト上での報告を怠っていたのですが、色々虚しく切ないことがあり顔ぶれも変わっています。
一時3匹まで減りましたが、今年に入って一挙に5匹増え、総勢8匹になってしまいました。

いかにも引越しで置いていかれたような新人君も居ます。
日々怯える子になっています。。。などなど、順次顔ぶれをUPしていきますが、今日保護した夏乃(仮名)なっちゃんをまずは紹介します。


この子の事は、今年始めに近所の人から聞かされました。
ずっと室内飼いのことを説得してきた、3匹の放し飼いの方です。

そのうちの子達は、毎日わたしの勤め先にやって来ます。
ごはんをあげたり、かまってあげたりしないと帰りません。
帰らなくてもかまわないのですが、そうすると飼い主のいない子達をいじめます。
飼い主のいない子達は、怖くてわたしの所に来ることもままなりません。
鉢合せをしようものなら、一目散に道に飛び出します。
それで、命を落とした子もいます。
命を取りとめても障害が残った子もいます。

なので、わたしは、その方に保護も手術も手一杯なのでできません。
聞きたくありません。と言ったら、そうではなく自分でどうにかしたいので方法を知恵を貸してくださいとのことでした。

3/26に紹介した「たまちゃん」の飼い主さんに、7〜8年前、猫がたくさんいるところがあるので手術のために捕獲してほしいと頼まれ出向いた地域の話でした。

そこで夏乃に餌をあげていたと言うことでした。
しかし、その近辺の方に苦情を言われ、張り紙をされ、見張られていて、怖くてごはんがなかなかあげられないというのです。
他にも数匹いたらしいのですが、ごはんをあげることもままならなくなったら、夏乃以外は姿を消したと言いました。
夏乃だけは、近所の人に追い払われても、苛められても、近辺に隠れて、声をからして泣き続けている。その場から離れないで、ごはんをねだる。
そして、怪我をしているようだ。風邪もひいてるようだ。
まだ、小さくてガリガリに痩せている。
そんな内容でした。

わたしは、
「それでその子をどうしたいのですか?
何が出来ますか?」
と尋ねました。

案の定、わたしが引き取らないと察すると、
「びくびくしながら行くのは嫌なので、あげられる時だけあげる。仕方ないですよね。」
と。

わたしは、
「そんなことしてたら、確実にその子は死にます。
この寒空の中、時間の問題です。
しつこいようだけど、前々から言っているように 餌だけあげて、手術もしない。増える一方だったら、嫌いじゃない人だって、猫が疎ましくなる。
その子が、今置かれている状況をつくったのは、猫好きと称して無責任に繁殖させてる人間なんですよ。」と・・・

すると、この手の人のお決まりの
「わたしだけがごはんをあげてるわけではない。
誰それが、途中で放ったらかした・・・」云々。

こんな人達のいつもの台詞に嫌気がさしたわたしは、
「それでどうしますか。
その子を見殺しにしますか?」

すると、またまた
「うちには3匹いるし、子供の養育費もかかるし、不景気だから主人も怒る・・」云々。

内心、じゃあ景気の良い時、1匹でも手術したか。
餌だけやって、死んだらそれが寿命と言っていたじゃないか・・
そう思いましたが、グダグダ続くいい訳を遮り、
「捕獲なら協力します。
そこに置いておけないのなら、保護して飼ってくれる人を捜すのが最善だと思います。
保護するのなら、ケージはいつでもお貸しします。
飼い主さん探しも協力します。
病院も紹介します。
人馴れてしない子でも、ちゃんと見てくださる先生ですから。」

「馴れてるから捕まえられると思うんだけど・・・
でも、汚い柄だから貰い手見つからないですよね。
どうしたらいいでしょう・・・
もし、仮に保護してもすぐなんてみつからないですよね。」

「それはやってみないとわかりません。
サビ好きの方も世の中にはいるし、柄は違っていても、自分の思い出の猫と面影が重なると言ってもらってくださる方だっていますし。
でも、保護するからには、途中で放り出すことは出来ませんよ。
それは、捨てると言うことですから。」

「ケージに入れっ放しは、可哀想。
主人が嫌な顔をすると思う・・・
わたしの事情もわかってもらえますよね。
どうしよう。」

「それなら、長期覚悟で、病院に預ける。
料金もわたしからも先生にお願いしてみます。」

「預かってくれる人とかっていないですよね。
団体さんとか・・・」

「いません。
有料で引き取るというところもありますが、1匹200〜300万。
そんなところもあるようです。」

「・・・
とにかく、その子の所にこれから娘と行ってきます。」

「時間の問題ですよ。
その子が助かるのも助からないのも。
今、その子を助けてあげられるのは、○○さんだけだと思います。
できるなら、助けてあげたいと思っているお嬢さんの優しい気持ちも考えてあげてください。」


後日、この方は夏乃を病院へ連れて行きました。
怪我はたいしたことが無く、風邪も酷い状態ではなかったということでした。
そして、その子を誘導し、自分の家の敷地内に小屋を作り、ごはんをあげていました。

「サビはメスだから、手術を必ずしてください。」
と、しつこく言いました。

それから、しばらくして見たことのない小柄な猫がわたしの会社にやって来ました。
そこのお宅の飼い猫(雄・去勢済)にくっついて・・・
サビでした。
その方に確認すると、夏乃でした。

そして、夏乃が発情していることに気がつきました。
夏乃の気配を感じて、見たことも無い未去勢の雄の姿をみかけることも多くなりました。

わたしは、
「発情してます。」
と、伝えました。

すると、
「手術したんですか?」
と、何食わぬ顔で。

(・・・???
何言われたんだろう。今、わたし・・)

夏乃は、そのお宅から姿を消していたとのことでした。
それなので、飼い主さんの所へ帰ったんだと思って喜んでいたと言われました。
飼い主さんがいたのですかと尋ねると、あやふやな返答。
それどころか、わたしの所に来ているのなら、安心。よかった!と言われました。

わたしは、
「会社も間も無く移転するので、この子の面倒はみません。
この子が発情しているから、雄が集まってきてます。」
と、虚しく言いました。

すると、
「今までたくさん手術してもらったから、この辺ノラちゃん減ったんだもんね。
これで増やしたらこの子も可哀想だから、わたしも少し手術代出します。」

???・・・
「今年に入ってから、うちの子達やここに来てる子が、次々に入院や通院して、十万単位ではきかない医療費がかかっているので、それだけでいっぱいです。
今来てる子達の手術や検査なんかもしなくちゃならないので、わたしは、もう今以上面倒はみられません。」

「そうよねぇ。大変よねぇ。じゃぁ、あの子はわたしが手術します。」

「そうしてください。お願いします。」


・・・・・・・・・

それから、その方から音沙汰無し。

夏乃が、発情特有の声を出さなくなり、夏乃に引き寄せられていたような子達も姿を消しました。
怪我の時の捕獲で箱物に懲りていた夏乃は、捕獲器、キャリーに警戒心が強くなっており、なかなか捕まりませんでしたが、今日ようやく捕獲できたので入院させました。

診療時間ギリギリで捕まえたので、検査結果、およその年齢等は明日掲載します。
小柄なサビです。
可愛らしい顔立ちです。
鼻も高い美人でもあると思います。
ワクチンは、5種をお願いしました。
爪きり、ノミ取り、駆虫もお願いしました。

多分、人下で育ったことのある子だと思います。

度胸はいいです。
捕獲器で捕獲しても固まりもせず、狂喜乱舞もありません。
緊張して、怒ってはいましたが、比較的落ち着いた態度でした。
病院で捕獲器越しに触ったら、触るな〜シャーッ!と、ちょっとだけ怒りました。
女の子って感じです。

慌てたので病院で写真を撮るのを忘れてしまい、下記のような写真しかありません(悔!)

そんなわけで、リリースしてもその方が面倒をみるとは到底思えず、人馴れしそうで、まだまだ若そうなので、夏乃を預かってくださる方、家族に迎えて下さる方を募集することにしました。

去年は、家・外の目の前の子達の面倒をみることで精一杯で、ボケボケしてしまいましたが、追い込まれて愚図にも拍車がかかり、奮起しました(昨年励ましのメールをいただき、1年がかりでお返事を書いた(-_-;)方のがんばりを知り、勇気づけられました。この方の戦いをご存知の方もいらっしゃると思いますが、もうすぐサイトを立ち上げられるようなので、「あおぞら」でも微力ながらお手伝いしたいと思っています。その時もよろしくお願いします)。

残り7匹も順次UPしますので、よろしくお願いします。

ーーーーーー3/30追記ーーーーーー

エイズ・白血病(-)
一般・生化学血液検査異常なし
年齢1〜2歳
捕獲に手こずっていたため、堕胎手術となってしまいました。
可哀想なことをしました。
なっちゃん、ごめんねとしか言えません。
自己嫌悪です。

なっちゃんの生涯を共に過してくださる方、また、なっちゃんが穏やかな時間をつかめるよう、その間、預かって面倒をみてださる方を急募します。よろしくお願いします。

夏乃
natsuno1s.jpgnatsuno2s.jpg

投稿者 aozora : 23:41 | コメント (2)

2007年03月26日

たまちゃんの家族募集

昨年の11/30に掲示板に書いたまま(http://www.nekobaka.com/cgi-bin/c-board/c-board.cgi?cmd=one;no=224;id=chatoran)、募集記事も書かないまま放ったらかしになっているたまちゃんです。
ずっと、家族に迎えてくださるお家を待っています。

広範囲域の数百匹の飼い主のいない子達の避妊去勢を自費でしてきた方の飼い猫でした。
この方は、ご高齢のお一人暮らしでしたが、前々からの持病の悪化で、この子を面倒見ることもままなりませんでした。
そんな時、入院となり、この子は猫嫌いの親族に この寒空の中、ベランダに追い出され、水もごはんもトイレも無く、ただ凍死、餓死すればいいや状態で放置されました。

kさんから連絡を受け、kさん(http://aozora.nekobaka.com/ksan.html)と救出しました。
救出後、kさんのお宅で保護しています。


たまちゃん。メス・8歳・白黒、尾長、左手前足(人間でいうとくるぶしから先)を断脚してあります。
これは、幼い頃交通事故に遭い手術したものです。

エイズ・白血病陰性。生化学・一般血液検査異常なし。3種ワクチン接種済み。

飼い主さんには馴れていましたが、人見知りの強い子です。
抱っこしたり、撫でたりはできますが、抱かれ慣れていないので、抱っこされると固まります。
嵐を吹いたり手を出すようなことは無いです。
ただ、現在の犬化した猫ではありません。
猫らしい、良くも悪くも女の子らしい子です。
この写真は写りが良くありませんが、実物のたまちゃんは品格漂う美人です。

kさんのお家の子達とは、喧嘩もしませんが、くっついて寝るようなこともありません。
お互い無視といった感じだそうです。

病院でもおとなしくワクチン接種、採血をさせてくれました。
手も怪我をしていたので治療しました。
完治しています。
↓病院でのワクチン・採血などの様子です。

投稿者 aozora : 22:04 | コメント (0)

2007年03月23日

同性

この世の中の女・雌に気の弱いものはいない。
気が弱いと思える女・雌がいるとしたら、まだ開花していない小心者のつぼみというだけだ。

女は、やはり同性にいちばん関心があるのでは無いだろうか。
恋する乙女の時代は、明けても覚めても異性のことで頭がいっぱいだとしても、同性の目は必ず気にしている。

女性が好む女性。
既婚・未婚問わず、それはやはり一人で立って、背中に春の嵐をうけながら、それでも踏ん張る。
そんな姿の女性では無いだろうか。

強風のイメージは、南風でないといけない。
なぜなら、希望に向かって踏ん張っているというコンセプトが、暖かさと強さが必須条件だからだ。
一人で二本足で踏ん張って、それでもあの丘の向うに、あの地平線、水平線の向うに光を見つめる瞳を持ち合わせていないといけない。
髪が、砂嵐で吹きさらされても 仁王立ちで光を見据える。
遠い光のその果てに希望を見出すたくましさを蓄えて。

それでも、やわらかな笑顔をどこかに携えて。。。

こんなことを思いながら、阿木 燿子さんをTVで見ていた。

そんな女性を目標のスタートラインに立てる日。わたしにもいつかやってくるだろうか・・・

投稿者 aozora : 23:42 | コメント (0)

エレーナ ソコロワ

家・外の子達と、もう猫達のことはパニクリすぎて書けません。
とにかく、いくつもの病院を掛け持ち状態で、身体も心も追いつきません。
それでも、まだまだ急いで病院へ入れなくてはいけない子達が目の前にいて、思考回路は逃避行状態です。


そんな中、エレーナ ソコロワの笑顔が戻ってきて、銀世界の中でやまぶき色の福寿草でもみつけたような気がした。
無邪気で愛くるしい彼女の笑顔が大好きだ。
オリンピックから今シーズン。ずっと不調で、痛々しい感じさえ受けるような演技が続いていたが、あの笑顔が戻ってきてくれて、嬉しかった。
ショートプログラム結果は11位だったが、それでもあの笑顔を見ることができて、逃避行状態から少し現実に思考が引き戻された感がある。
とにかく今は働いて、働いて、何も考えずに働いて、猫達の穏やかな明日に結び付けなければ。

冬の間、ぶっちょうさん(うちでは、愛くるしい者たちの仏頂面をこう呼んでいる)気味だったふくも、春の香りと共にエレーナ ソコロワ、メグ ライアンと同等の笑顔に戻ってくれるだろう。

ふくの笑顔は、彼女たちと同じふわふわの笑顔なのだ。
キバラガメなので流線型の面立ちなのだが、本当にやわらかい笑顔なのだ。


ふくと煮干仲間のシューも まずは、酸素室からでられうようがんばっているのだから。

投稿者 aozora : 22:49 | コメント (3)