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2007年05月24日

一年の計は誕生日にありー旅立って17年目のクロンコに捧ぐー

わたしは、誕生日を基準に気持ちの仕切り直しをすることが多い。。。
と言うより、外の大勢の猫達に関わってからというもの、常に現状打破、今日よりも明日、明日になればこの子達の安穏の地が訪れるかもしれない・・・と、365日願わない日はないので、節目という節目に計というより願掛けに近い思いで、気持ちをリセットする。
気分一新、厄払いとばかりに。

元旦、節分、そして自分の生まれた日。
誕生日は、最大の基準日。基本日。
明石家さんまさんの言葉を借りれば、生きてるだけでまるもうけ。
それが、うん十年、こうして続いているのだから、自分がこの世に誕生した日は、1年で最強の日ではないかと思う。
なので、バイオリズムも誕生日の前後はぐ〜んと跳ね上がっている・・と思っていたい。

そこで、最も俗っぽく宝くじを購入が定例行事。
今年こそ、中庭付にゃんション建設!!と思うわけで。
そして、今年は、会社の子を一気に保護するためにも是非とも、にゃんション建設…
設計士も決めてある。
設計料も約束済み!

こんな俗っぽい願望を毎年。

今日も出勤前に当たる宝くじを買うぞ!と、目についたうちの子達に片っ端から話しかける。
「ねぇ、ねぇ。今日宝くじ買うからさぁ、1等当ててくれる?」
見事なほど返事がない。
それどころか、全員が目を逸らせる。

いつもは、うるさいほどのおしゃべり夢衣さえ黙り込む。

毎年そうだ。
お愛想もない。気休めにも返事をしない。

それでもめげずに
「ねぇ、猫は魔物なんだからさぁ、当ててよぉ〜。こんだけいるんだから、誰か一人くらい魔物がいたっていいじゃん。」
全く1度でもいいから魔物に会って見たいもんだ。

でも、今年は切羽詰った会社の子達がいたので、しつこく食い下がった。
そこで、ターゲットは凜。
凜に博才が全くないことはわかっているが、わたしの思いを一番理解してくれるのは凜。
なので、凜に頼み込んだ。
すると、にゃぁと短い返事を仕方なくという感じでしてくれた。
1等は無理でも2等くらいは…

ロト6購入。

結果は、1000円!!!

博才もなく、魔物でもなく、平々凡々の凜ちゃんの精一杯の思いやり。
と微笑ましく思ったが、よく見ると当たっていたのは、クロンコの17回忌に買っていたものだった。
買っていたことさえ忘れていた。


ークロンコー

わたしが出会った時は、近所の猫好きの人達から、誰も触れない、懐かないボス猫と言われていたクロンコ。
当然、新参者のチャラケタ遊び盛りのわたしになど触れさせてくれるわけもなく…
ちょっと触ろうものなら、格子模様のハンドペインティング。

でも、最後の最後にクロンコが頼ってくれたのは、わたしだった。
しかし、わたしとクロンコの切なる思いとは裏腹に、わたしはクロンコに最悪の屈辱を与え、最悪の結末を迎えさせてしまったのだ。
16年前の5月18日に。


10日くらい姿を見せず、心配していたらやって来たクロンコ。
ごはんをあげようと窓を開けたら、スタスタスタと部屋に入り、一直線にコタツの潜った。
絶対おかしい。
クロンコが人間の部屋へ入って来るなんて。
窓を閉められたら、出られなくなることくらい百も承知のはず。
まして、あれだけ警戒心が強く、何年もの付き合いの人達にさえ、隙を見せないクロンコ。

病院へ連れて行くことを迷わず選択。
左足がブヨブヨと腫れていた。
咬み傷が化膿しているのだと思った。

とにかく、どうやってでも一刻も早く病院へ。
それしか、頭に浮かばなかった。

クロンコは、最後の力を振り絞って抵抗した。
天井を這った。
あの容態で、あの体力で。

今のわたしになら、あの時のクロンコ状態がどれほどのものだったかわかってあげられただろう。
今なら、信頼できる病院も先生方もたくさんいる。
しかし、あの頃は、拾っては親元へ。
保護しては、親元へだった。
だから、近所の動物病院の評判も知らなかった。
今ほど病院の件数もなかったが、ただただ近所の病院へという思いしかなかった。
連れて行ってあげれば助かると思っていたから。

今でも覚えている。
後悔している。
病院なんかに連れて行かず、うちで静かに眠らせてあげればよかったと。
あんなことになるのなら、その時が来るのを静かに寄り添い見守ってあげればよかったと。

クロンコが、息を引き取ったのも気づかない振りしようとしたあの獣医。
注射の途中で、ピタッと動かなくなったクロンコ。
補綴しているわたしが気づいたのに。

先生動かなくなったんですけど・・・現実逃避しそうになる思いを噛殺し、やっとの思いで伝えたわたしに、
連れてこなくても1時間もすれば死んでいたよ。野良猫でしょ。処置しなくてもどうせ死んでたから。と、その獣医は、口汚く、捨て台詞のように言い放った。

わたしの大きく腫れあがった両手からは、ドロンとした血がドクドクと流れ続けていた。
こんな思いをさせる為に、こんな言葉を浴びる為に、クロンコは、最後の力を振り絞って抵抗したんじゃない。
最後の最後にこんな仕打ちを受けさせる為に、連れてきたんじゃない。

悲しくて悔しくて、それでも世間知らずのわたしには、ただただ泣くことしかできなかった。
クロンコをありったけの思いで抱っこしてあげられたのは、クロンコが動かなくなったその時が初めてだった。
こんな時に、そんなことに気がついた自分が、いっそう恨めしかった。

野良猫だからってバカにするな。
クロンコは、確かに生きて、確かに存在してたんだ。
どうでもいいような命じゃないんだ。
クロンコは、がんばって生きていたんだ。
百八つの煩悩なんかなく、ただただ生きるために、必死で生きていたんだ。
それのどこが、誰に劣るというんだ。
クロンコが好き好んで、飼い主の無い生活を選んだわけじゃない。

今でもあえて言いたい。
おまえなんか、命に携わる資格なんか無い。


17回忌なのに、思い出してあげることしかできなかったね。
それなのに、空高く消えて16年も経ったのに、見守っていてくれてありがとう。kuronkos.jpg


追記
5等1000円だったのだが、他の数字2個は、前後で掠っており、残り1個の数字は、ボーナス数字だった。わたしにしては、驚異的!!!やはり、どう考えてもクロンコからの託に違いない。
ちなみに、凜に頼んだ分は、見事に当たり数字の前後ばかりだった。
恐るべし凜ちゃん…何となく。

投稿者 aozora : 2007年05月24日 03:50

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コメント

お誕生日おめでとうございます。
素敵な一年でありますように!

キジたろう&ミケ8歳

投稿者 ねこやま : 2007年06月01日 23:49

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