今日のしっぽ

サイト更新が全くできない現状で、わたし自身をご心配くださるメールをいただいているにも拘らず、お返事も儘ならない状態で申しわけありません。
とりあえず猫達と相変わらずバタバタとした日常を送っております。
個々の猫達のページや現状をもっと多く発信したいのですが、願望ばかりで追いつきません。
また、家族に迎えていただいた猫達の幸せいっぱいの様子もたくさんお知らせいただいているのに、こちらも滞ったままです。ご家族の方々申しわけありません。
何もかもサイト上は中途半端なままで手が付けられない状態なので、とりあえずこのページで猫の様子をお知らせすることにしようと思いました。
写真だけUPなんてことも続くかもしれませんが、小さな命たちは、今日も無邪気に精一杯生きていることをお伝えしていきたいと思います。
ご家族に迎えてくださった皆様、お世話になっている皆様、オファーをくださっている皆様、猫達を気にかけてくださってる皆様、わたしを励ましご心配くださってる皆様、ありがとうございます。
2004/04/13 あおぞら(青空夏海)
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白ちゃん 11/27
深窓の令嬢・令息(仮) 11/23
白黒くん、お母さんが山形の緑ちゃんのお宅へ迎えられた。
わたしを気遣ってくださり、こちらまで新幹線でお迎えにいらしてくださった。

そして、白ちゃんにもお話をいただき、決定した。
今週末、白ちゃんもお兄ちゃんも新しい人生を歩みだす。

それぞれが、家族として迎えられ、穏やかで優しい暖かな時間に包まれる。
白ちゃん・お母さんの家族急募 11/14
白ちゃん、エイズ・白血病陰性。3種ワクチン接種も済んだ。。

白黒君に緑ちゃん宅が早々にお声をかけてくださったので、Kさんが次に心配だった白ちゃんの保護に踏み切った。

始めの予定では、お母さんも同時に保護する予定だったが、Kさんが二の足を踏んだ。お母さんは、特徴のない子なので、家族に迎えていただくのが難しいと思ったからだ。
1ヶ月くらいなら、室内での世話をがんばると言っていたが、それ以上当ても無く2匹というのは、保護場所のこともありやはり躊躇する。Kさんの今の状態からすると仕方がない。
白黒君、白ちゃんを保護したことだけでもKさんにとっては、わたしに対する大きな賭けでもあっただろう。

今の保護部屋は短期の約束だが、白黒君が家族(緑ちゃん宅)に迎えられることがあっという間に決まったので、そのおかげでKさんの現場の子でKさんがきちんと室内管理、世話をすれば(1匹の滞在期間が1ヶ月以内程度の短期間であれば)、次にまた新しい子を保護しても構わないという話を取り付けた。

この現場は、今回の白黒君、白ちゃんは幸いにも命拾いしたが、何匹もが殺害されている。

無責任な人間達の犠牲のために、この子達は危うい日々を送っている。
しかし、利己主義な人間の卑劣な犠牲になる為に生きているわけではない。
恐怖を味わう為に生まれてきたわけでもない。

ただ純粋に生きている。辛苦を訴えることもなく、ただ今日という日を懸命に生きるために、明日を信じて生きている。
健気な命に安穏とした日々を。
どうか手を差し伸べてやってください。

白黒君と白ちゃんとお母さん 11/13
白黒君・白ちゃんは、今同じ場所に保護している。白ちゃんはまだ落ち着かないので中ケージ暮らし。
この2匹は双子だが、やはり女の子の方が頑固だ。
でも、白ちゃんも恐怖心が薄れてくれば穏やかさを取り戻すだろう。

白黒君は保護時3.75kg.。白ちゃんは4kg。
しかし、白黒君は室内に保護してから食欲旺盛なので4kgに達しているだろう。
この子達がいた場所には、あと4匹いる。
今回短期間という約束で借りた部屋は6畳なので、全てを保護し殺害の心配から守ってあげたいのだが、諸事情でそうもいかない。

白黒君も白ちゃんも、Kさんがお母さんの目の前で捕まえた。
お母さんは、足もとに寄って来るが触ろうとすると一歩後退りするような子だ。
それが、昨日白ちゃんを捕まえてからは、Kさんの足もとへすり寄って来たそうだ。
子供達をありがとう。よろしくお願いします。と言っているのか、自分も助けを求めているのか・・・
切ない母の姿。

白ちゃん 11/12
Kさんが、3本足の白ちゃんを保護した。
疲れきって限界を感じ、後ろ向きな気持にどんどん引き寄せられていたKさんだったが、白黒君が緑ちゃん宅の子にしていただけることになり、一変した。

今までもKさんには、外にいる子でもハンディのある子でも触れない子でも、完全室内飼いされて幸せになっている子達がいると事あるごとに話していた。1匹でも縁のある子から幸せを繋いであげてましょうと持ち掛けていたが、どこかで実感がなく信じられなかったようだ。

だが、ここへ来てご自身の年齢や自病のこともあり、随分弱気になっていた。
そこへ白ちゃん達が放棄されたり、Kさんの他の現場でも大変なことが重なり、わたしの話を真剣に考えてくれるようになった。

そして、すぐに山形の緑ちゃん宅からお声をかけていただき、現実に希望を持てたKさんは俄然前向きになった。それは小さな踏み出しではあるが、多くの子達の幸せへ繋がる大きな第一歩でもある。Kさんにとっては、新しい始まりでもある。
緑ちゃん宅のおかげで、多くの子達に希望がでてきた。


白黒君は、無事抜糸が済んだ。

断尾の白黒君 11/11
子猫の白黒君の検査結果を伺いに病院へ向かう途中、殺戮現場から保護された白黒君に会いに行った。

短期の約束でケージを置かせていただいている。
部屋にお邪魔すると、ケージから出され一部屋与えていただいていた。

白黒君は、たかたかわたしに寄って来た。
長くスッとしていた尻尾は5cm弱くらいになっていたが、本人はとても元気だ。
傷口も落ち着いていた。
背中を撫でると、ウミャウミャ言いながら落ち着かない様子で部屋の中をうろうろしている。
しかし、部屋から外に出たいとは言わないどころか、外(廊下)に出ようとする気配さえみせないそうだ。
やっぱり、おうちの中が好きな子だったのだと思った。

たった一人、新地になってしまった重機の下で台風をしのいだあの心細さはもう忘れていいんだよ。
君に待っているのは、もう2度と無くなることのない温かい家族と穏やかな時間だから・・・。
片目の子猫 11/10
自分の席で何気なく横を向いたら、ガラス越しに白黒の子猫がごはんを食べていた。
えっ、何々なに?

目が合うと一目散に逃げていった。幸い道路側ではない。その代わり、人間も普通には通れない猫道。
外回り猫用作業着に着替え、猫道にうんせうんせと入り込む。声をかけながら近寄ると猛ダッシュで反対側へ。猫道では思うように動けない。仕方がないので、素手での捕獲を諦め捕獲器設置。

片目が無いように見えた。産毛ではなかった。生後3ヶ月弱というところだろうか。
何が何でも保護しなければ、あの子の命は長くないと思った。

猫道の先は、急激な高台になっており、しまちゃんやにゃりには、そこを忍者みたいに下りて来る。
帰りもじっくり見上げて、それっ、それっといった感じで数m感覚の足場を登って行く。
そちらに上がらなければ、1.5m位の塀を越えないとここへはやってこられない。
道路側から来たのか。
どちらにしろ、この付近で生まれ育った猫ではない。

子猫は、猫道の途中に立てかけてあるスチールの鉄板みたいなところに隠れた。
時々捕獲器を遠めに覗くが、隠れたまま。

しばらくして、再度、捕獲器確認。
お兄ちゃんが入ろうとしている。慌てて、「お兄ちゃんだめっ」と、声をかける。
それでもお兄ちゃんは、捕獲器に興味津々。
仕方なく猫道に向かうと、お兄ちゃんが慌てて後ずさりした。

お兄ちゃん、ふと、隠れている子猫に気づく。
子猫にフーッと言われたお兄ちゃん。後退りし、ちょっと逃げる。

猫道を抜け出し、「お兄〜ちゃ〜ん」と、ごはんを見せながら呼んだが、猫道を歩くわたしの姿を怪訝に思ったらしく、とぼとぼ行ってしまった。
子猫は、相変わらず隠れたまま。

また、しばらくして捕獲器を遠めに確認。
げっ、しまちゃんが入っている。それも、普段は見向きもしない捕獲器に仕掛けたごはんを見つめている。
「しまちゃ〜ん」と、声をかけ猫道に向かう振りをすると、後退りして無事捕獲器から出た。

もう、勘弁してください。
お兄ちゃんもしまちゃんも、いざ捕獲となると物凄く大変だった。
それなのに・・・。
まして、子猫の目の前で捕獲器が閉まったら、音に怯えて子猫は入りづらくなる。
お兄ちゃんにしろしまちゃんにしろ、捕獲器が閉まったら捕獲器の中でバタバタ大暴れするだろう。
そんな様子は、絶対子猫に見せられない。
それに、しまちゃん、お兄ちゃんにお話をいただいても、それこそ保護できなくなる。
お願いだから、許してくださいという心境だ。

しまちゃんも子猫に気がつき近寄る。
子猫、無言。
しまちゃん、しばし子猫を見つめる。
数分後、しまちゃんはいつもの場所で食事。
何事も無かったかのように、子猫には目もくれず高台を登って行った。

それから、数時間後。
子猫保護。
もう、とっぷりと日が暮れていた。
捕獲器からキャリーに移すとき、怯えて失禁した。
もう、大丈夫だよ。幸せにしてあげるからねと言い聞かせながら、タクシーで即効病院へ。

子猫の片目は、眼球内部の奥のほうまで癒着。失明していた。
子猫は振るえ、また失禁した。今度は、大きいほうも。
先生に、大丈夫だよ〜。ごめんね〜。と言われながら、診察してもらう。
その時、補ていしていたわたしの指をバクッ。
爪が血豆になり、もう一ヶ所からたらたら血が流れた。それを見た先生が、大丈夫ですかと仰った。
わたしは、猫から手を放すほうが怖かったので、大丈夫です。と言ったその時、先生の指をガブッ。
同時にジャ〜ンプ。診察台から飛び降り、一目散に人間の手の届きそうもない所へ隠れた。
その後、どのくらいの時間がたったのかわからないが、忍者のように壁を這う子猫を先生とあやしながら何とか手中へ。
診療時間もとうに過ぎているのに、それでも先生は、「ごめんよ〜」と、嫌な顔一つせず白黒君を見てくださった。

怯えきった子猫は、帰り道も震えが止まらず、恐怖のあまりに下痢を起こし、涙目になり、鼻水も少し垂らしていた。もう大丈夫だよ。大丈夫だからね。幸せになれるからね。と、半べそのわたしとともに会社に戻った。

以前から、「今外にいる保護場所のない子猫で、不遇な状況にいる子を我が家へ。」と。があ子ちゃん宅からお声をかけていただいていた。
青梅街道の子をと思ったが、1度みかけたきりで姿を現さなくなった。そこで、信用できる外の猫の世話をしている方々に声をかけたが、なかなか捕まらずにいた。

そんな時、さくら君が置き去りにされたとKYさんのところに連絡が入った。子猫の話をKYさんにもしていたので、すぐさまKYさんからわたしに連絡が来た。
KYさんとさくら君を捕獲し、があ子ちゃん宅へ写真をメールすると、「この子は、うちじゃなくてもすぐいい家族が見つかるえわね。うちは、もっと貰い手のないような子を…」
さくら君はトンキニーズかバーミーズかという感じで人目をひく子だったので、があ子ちゃん宅の仰るとおり、すぐ深窓の令息となれた。

白黒君を落ち着かせ、があ子ちゃんのお宅へ申し訳ないような気持と祈るような気持で電話を入れた。
片目が駄目な子なんですけど・・・
があ子ちゃん宅は、快諾してくださり、すぐさま車でお迎えに来てくださった。
があ子ちゃん宅がいらっしゃるまでに、何度かタオルを取り替えてあげたが、白黒君は臭いにまみれていた。
それでも、があ子ちゃん宅は用意して来て下さった新しいキャリーに何のためらいもなく白黒君を入れてくださった。
そして、白黒君は無事人間に女王様振りを遺憾なく発揮しているがあ子ちゃんのもとへ。
深窓の令息となった。

写真を撮るのも忘れ、速攻で幸せを掴んだ白黒君。運の強い子だ。


外にいる時のがあ子ちゃんは、人間にも猫にもものすごく気を遣い、見ていて悲しくなるくらい健気な子だった。しかし、深窓の令嬢となってからのがあ子ちゃんは、先住猫ちゃん達とは仲良くしてもらっているが、人間にはわがまま気ままに命令だけして、新入りが来ると唸り、ハンストを起こし引きこもり、わざとトイレを使わなくなるそうだ(-_-;)

大原さん宅のキリー君もそうだが、があ子ちゃんも本当の家族に会えてからは、360°+180°=540°変貌した。
本来はそういう子達だったのだろう。
それでも、「家族です」といとおしんでくださる。

わたしは、感謝以外何もできない。
お兄ちゃん 11/7
今会社の外にいる子達の中で、一番古い付き合いがお兄ちゃんだ。
出合った時、すでに子猫ではなかった。でも、見るからに若かった。

お兄ちゃんの姉?妹?・兄?・弟?・母と思われる菫ちゃん、あーちゃん、があ子ちゃんは、家族として迎えられ、気ままに女王様・王子様暮らしをさせてもらっている。
兄弟のまるは、若い時突然姿を消した。
その後、お兄ちゃんは撫でられなくなった。
ノミ取りをつけるのも大変で、思うようにつけてあげられない。
けれど、わたしを見かけるとニャンッ、ニャンッと控えめに声をかけ、走って後を着いて来る。しかし、撫でようとすると、スッとさがってしまう。
でも、口元にお茶碗を置いてあげても逃げはしない。
乳製品が大好きな子で、今は猫用ミルクが大のお気に入り。寒いのにも関わらず1パック飲んでしまうこともある。ちょっと前までは、犬猫用チーズがお気に入りだった。
ドライフードより缶詰が好き。

ミルクを飲んだ後、他の子より下あごを汚すというか、下あご中ミルクをつけているなぁと始めは気楽に思っていた。
しかし、口内に問題が出てきたような気がしている。

菫ちゃんも外時代、よだれをたらしていたことがあり心配していた。ドライフードを食べ辛そうにしていた時期もあった。
菫ちゃんも、最愛のトトロがなくなってから全く触れなくなっていた。トトロと一緒の時は、仰向けでお腹まで撫でさせる子だった。
そんな時、今一番心配な子をと声をかけていただいた。触れなくなっていることもお話して、菫ちゃん(当時の名はトトカノちゃん)を家族にしていただいた。エイズも陽性だったが、快く受け入れてくださった。
保護してみると虫歯だった。
歯石除去も兼ね治療して、家族に迎えていただいた。
その後、ドライフードを好んで食べるようになったそうだ。
今では、エイズなんて嘘のように丸々して家族中で一番元気な子だとお話くださる。

お兄ちゃんもシニアといわれる年齢になっている。
体調に何らかの問題がおきていてもおかしくない。
見た目は丸々しているが、外暮らしはより辛い年齢になってきた。
しかし、お兄ちゃんは臆病なだけに、一度捕獲してしまうと二度と捕まえられないかもしれない。
虫歯の治療だけで済めば、一生外暮らし覚悟で捕獲も一つの選択だ。しかし、もうちょっとお兄ちゃんの赤い糸を待ってあげたい。

自分より若い子達にも、女の子にもいつも追いかけられ、この子が強そうにしている姿を見かけたことがない。ただ、以前テリトリーにしていた場所のお宅の猫達とは仲が良かった。
しかし、ここも近所に引っ越してきた若い茶トラ(仮名茶太)に苛められ、二度と戻れなくなってしまった。いつもいつも居場所を確保すると追い出されるお兄ちゃん。

こんなお兄ちゃんに優しい時間を与えてやってください。

断尾 11/5
白黒君が断尾したことを 夜Kさんが会社にいるわたしに知らせに来た。
昨日いざ手術となった段階で、当初の診断よりかなり酷いことが判明。
この子にとって最善の治療はということで、先生が判断されたそうだ。
交通事故ではない。だが、ここで怪我の状態を詳しく報告することは、多くのことを考慮し差し控える。

ただ、命に別状はなくエイズ・白血病も陰性。3種ワクチン接種。検便検査済み。
慢性鼻炎はもう治らないが、室内保護して約1週間。外にいる時よりはるかに調子はよさそうだ。
外にいる時はドライフードには殆ど興味を示さなかった。落ち着けないのと、匂いがわかり辛かったからだ。
しかし、保護してからこの大怪我にも負けず食欲旺盛で、ドライだけでなく何でも満遍なく食べてくれる。

そして、山形の緑ちゃん宅で家族にしていただくことになった。
幸運な子だ。
緑ちゃん宅には、ありがとうございます。としか言えなくて、言葉につまり胸がいっぱいになった。

わたしが手がけた子を家族にしていただく時、預かっていただく時もいつもそうだ。
ありがとうございます。よろしくお願いします。それしか言えない。その繰り返しだけ。
ボキャに乏しい自分を恥じる。

みなさん、本当にありがとうございます。

殺害現場の白黒 11/4
保護していた白黒君だが、3日に尻尾のところが赤っぽくなっているのにKさんが気付いたそうだ。
ところが、今朝Kさんが世話をしに保護場所へ行くと、尻尾の毛がごそっと抜けていた。
検査で病院へ行く予定にはなっていたが、慌ててKさんが病院へ直行。
診断によると戸に挟まれ、挟まれたところから無理やり引き抜いたような怪我。
取り合えず、麻酔をし縫合手術となる。
それで様子を見る。しかし、最悪の場合は断尾の覚悟も必要になった。

わたしが、病院へまだ行っていない為、詳しく先生から聞いてもいないが、毛がごそっと抜けたということは炎症もかなり進んでいたということになる。ということは、負傷してから随分時間が経過していたのだろう。

白黒君と白ちゃんは双子ということだが、白ちゃんは以前虐待され、傷が悪化し、骨が見えている状態で、当時の何人もの無責任な餌やりさんに数ヶ月放置されていた。それでも、3本足でごはんを求めて餌やりさんに声をかけていた。
そんな時、虐待、殺害が繰返されている現場があるとKさんから聞かされ、憤慨し、それでも手一杯だったわたしは、関わることによってかかってくる責任の大きさを考えると足がすくんだ。抵抗を感じながら、無責任な餌やり人に連れて行かれた。

そこに行ったその日に、3本足で駆け寄ってきた白ちゃんを目撃。その後白ちゃんは、足を1本断脚することとなった。

1ヶ月の入院後、完治した白ちゃんを今白黒君を保護している場所でしばらく逗留させ、わたしが家族を募集する手はずになっていた。しかし、退院したその日の夕方、保護場所に行くと白ちゃんの姿はなかった。もとの場所へ戻されていた。そして今に至っている。

現在白ちゃんは、わたしやKさんの姿をみかけると泣きながら追っては来るが、触れない。
怪我を負わされてから、誰にも触れなくなったようだ。母猫も同様で、虐待、殺害が続くようになってから、白ちゃんと同じ状態。
ただ白黒君は、飼い主のおじいさんの部屋からほとんど外へ出ない子だった。そのせいか、わたし達にも1番警戒心は薄かった。

この子達を捨てていったおじいさん宅のアパートが取り壊されるまでは、家主さんの許可を得て小屋とごはんを置かせてもらっていたが、そこも新地になり、ごはん置き場もなくなり、小屋も撤去された。新地になったこの子達の住居跡には、重機だけが薄ら寒く置かれていた。
白黒君は、その重機の下でいつでも待っていた。
ただただ待っていた。人間の優しさを温かい寝場所を待っていた。

台風続きの日も、雨風、寒さをしのぐ場所を失くし、どうしていいかわからず、ただただ重機の下でひとりポツンと儚げに途方にくれていた。

そんな状態だったので、人恋しく、明かりが恋しく、虐待者やこの子達を憎々しく思う人の家にも、温かさを求め入ってしまったのだろう。でもそんな思いは通じるはずはなく、尻尾に負傷を負った。
それでも、Kさんに抱っこされ保護された白黒君。どこまでも、人を信じていたい子。


シッポナも置き去りにされ、新地になった自分の居場所を夕日の中いつまでもいつまでも見つめていた。
あの時、シッポナと一緒にしばらく新地に置かれた重機を眺めた。シッポナは泣かなかったが、わたしは小さなシッポナの後姿が切なくて、涙が止まらなかった。


白黒君は、こんな訳で急遽手術となりましたので、検査結果はまだ聞いておりません。
病院に確認次第、エイズ・白血病の結果もUPします。
保護(仮) 11/2
殺害現場の白黒君を先週Kさんが保護。
ある場所にケージで一時的に置いている。
11/4病院で検査予定。
室内に入れたら鼻炎の調子が少しいいようだ。
殺害現場を無責任な人達に押し付けられたKさんも、一時は弱気になりこの子達の世話を打ち切ろうとしていたが、どうしてもこの子達を見捨てることができず、密かに世話を続けていたらしい。
Kさんは、抱っこしてこの白黒君をキャリーケースに入れた。ほとんど、部屋の中で暮らしていた子なので、保護しても室内には抵抗が無いようだ。


空輸は、猫達の心身的状況を考えると抵抗がありますが、陸路でわたしが常に猫を見守って運べる地域であれば、遠方でもお伺いさせていただきます。〔但し、外の子達のごはんがありますので、日帰り(深夜までに都内に戻れる)可能な地域にさせていただいております〕
今まで、家族に迎えていただいた子達も遠方でのご縁を結ばせていただいております。
もちろん、交通費・その他の金銭・物品の請求・要求は一切しておりません。

山形県の緑ちゃん宅から、早速、温かいお申し出、ご協力のお話もいただいております。

目に留めていただける子がおりましたら、どんなことでも結構です。お問合せ下さい。
保護できた白黒